呉服・和装・印伝 山森呉服店掲示板

お陰様で創業106周年。店主エッセイが多いかな。

北杜夫特別展

きのうは定休日。
朝5時から正午までのさくらんぼもぎ手伝いを終え、
昼飯を済ませ、シャワーを浴びて出かけた先がこちら。


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珍しく娘が付いてきた。

誰か一人神様をあげてみろと言われれば、
クラッシックの作曲家だと神が多過ぎてとても一人に絞ることはできないが、
ポピュラーならサー・ジェイムズ・ポール・マッカートニー様、
作家なら海外ではヘッセ様、日本なら北杜夫様に決まりだ。

夏目漱石、太宰治、井上靖、小松左京、筒井康隆、高橋克彦先生他、
愛読し多大な影響を受けた、と言うなら北先生以外にも神はたくさんいる。

では私にとって彼が特別なのはなぜか。
小学4年の時、寒河江小学校の図書室で彼の本に出会い、
それがきっかけで20代後半までの10数年に及ぶ多読乱読生活が始まったのだ。

彼のお陰で読書の喜びを知り、その10数年間に
玉石混交ではあるが4000冊近く(今計算してみた)の本を読むことが出来たのである。

しかしだからと言って知能指数が上がったわけでもなく、読んだことの多くを覚えたわけでもなく、
いや、むしろほとんど「忘却の彼方」といった方が正確だ。

とはいえ、少しは頭に残っていることもあるだろう。
その後今日に至るまでの長い人生でそれらは幾許かの役に立っているかもしれない。

だから彼は私にとって神様なのである。
北杜夫特別展、おれが行かなくて誰が行く。




生身の神である彼は、残念ながらあの大震災の年に84歳で亡くなった。
初めて訪れる仙台文学館で、彼の数多くの遺品を初めて生で見た。

娘も私と同じくらいの時間をかけて展示を見ていたな。
帰宅後娘に、「おれの書庫に北杜夫の本がぎっしり並んでいるぞ」
というと、彼女は私の言葉を「ぜひ読め」ととったのか、首を横に振った。
なんてこった。




  1. 2015/06/22(月) 14:55:40|
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