呉服・和装・印伝 山森呉服店掲示板

お陰様で創業106周年。店主エッセイが多いかな。

「猫」今昔

妻が私の書庫から漱石の「猫」の文庫本を引っ張り出してきた。
以前から勧めていたからだと思う。見事読み遂せたら褒めてやらないと。

だがそれはあまりに古いため(私が高校生の頃買ったもの)、
紙は茶色く変色し、活字は今となっては驚くほど小さく・・・

ということで、中古本屋に行って平成9年発行のものをさがしてきて較べてみた。

CIMG9619.jpg

左が前者、右が後者である。同じ角川文庫だ。

CIMG9621.jpg

そういえば昔は上面↑がきれいに裁断されていなかったっけ。なぜなんだろう。

CIMG9620.jpg

↑おやおや厚さまで違う。なるほど。

CIMG9623.jpg CIMG9622.jpg

↑これが第1ページ。字が大きくなったから、新しい方(左)が1行少ない。
これで本の厚さも変わってくるわけだ。紙厚も少しは違うのだろうか。
本文だけで45ページの差があった。

そして該博な先生の本につきものの「注釈」も較べてみると

CIMG9626.jpg

CIMG9625.jpg

新が516項、旧が471項。1割(45項)も増えている。
時代が進んで注釈が増えるというのはなにやらさびしい。

CIMG9628.jpg

40年も前にこの価格↑で

CIMG9629.jpg

いま108円で買っている。妙なものである。

半世紀もかければ随分色んな本を読むことができたが、
読後、自分の知識が10倍100倍になったような気がする稀有の一冊だ。
久しぶりに読んでみようかな。

それにしても、この先生の恐るべき知識の量には畏怖の念を覚える。
先生より相当長く生きた自分は、一体毎日何をしてきたのか。

日々仕事して飯食って酒飲んで寝る、その繰り返しの人生。
ほとんど何も知らない内に阿弥陀様のお迎えの日が来てしまうのだろう。

脳の出来不出来もあろうが、これが「積み重ね」の恐ろしさだ。





  1. 2015/07/29(水) 17:02:07|
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