呉服・和装・印伝 山森呉服店掲示板

お陰様で創業106周年。店主エッセイが多いかな。

スマホ料金2015.12

「またその話か」という方もいらっしゃるかな。

これまで色々書いたっけ。ええと・・・
「大の大人がしょっちゅういじってる姿、おかしくないか」とか、「一億総スマホ中毒」とか、
「いい若い者二人が焼肉屋で語り合いもせずにそれぞれ下を向いてスマホをいじり続けている」とか、

色々書いたが、しかしそのスマホというもののメリットを顧みずに批判ばかりするわけではない。
スマホを持たない私が知らない、素晴らしい使い方がきっとあるのだろう。
現に、滅多に使わないが、月数百円でタブレットを使っているから、スマホの便利さをうっすら窺い知ることはできる。

酒は美味いし社交のいい道具にもなる。が、飲み過ぎれば体に良くないし、飲んで運転すれば犯罪だ。
ご飯を食べないと死ぬが、食い過ぎたり偏ったりしてもこれまた体に良くない。
スマホの功罪もそんなところか。

ではなぜまた書くのか。
功罪は多くのものに付きまとう不可抗力としても、その一般的料金に相変わらず納得がいかないからだ。

総理大臣の発言が発端となり、携帯料金の見直しの動きが始まっている。
これは当然と思う。遅過ぎたくらいだ。

現在の我が国の世帯の内、可処分所得のボリュームゾーンはどの辺か。
例えば400万円あたりはどうか。強引にそう仮定してみよう。

固定電話やインターネット環境、モバイルルーターといった通信費はとりあえず除外し、
夫婦と未就労の子供が二人という家族の、スマホ4台使用という状況を想像してみよう。

料金は夫婦合計で月15,000円、子供二人で20,000円としてみようか。
この設定が不自然であればご指摘下さい。

ひと家族が月に35,000円、年に42万円だ。可処分所得の1割を超える。
昔、この支出は全く無かった。

20年前、携帯電話が爆発的に普及し始めた頃は、職業人が持つのみで、年寄りや主婦、子供たちが持つことはなかった。
パケ通信もあまりしなかった頃は月に5千円くらいだったのではないか。年間で6万円だ。

そして注目しなければならないのは、その頃のその6万円分の通信というのは、生産(仕事・稼ぎ)に直結する割合が大きかった。
だから現在とのその差額36万円は、「非生産分(単なる消費)」の割合が多い筈だ。
大方が昔無くて済んでいた「プレジャー」に費されている。

大事な大事な、夫婦が汗と涙で稼いだ可処分所得の1割が吸われていく。
その結果、人の一生に不可欠な、貯蓄、保険、食費、家族旅行や外食、教育費、光熱水道費など、あらゆる支出の一割を絞らざるを得なくなる。
これはすごいことだ。

スマホでのゲーム、動画、各種SNSなど、昔+アルファのプレジャーは、その対価に見合う価値があるのだろうか。
以前はあらゆる先に振り向けられ、自分と社会を潤していた36万円が、携帯キャリアのみに吸い込まれていく。

また、高額な料金が一部のユーザーにしか還元されない仕組みも問題視されている。
(キャリア乗り換えキャッシュバックや端末ゼロ円販売)
おかしい。私はやはり納得がいかない。

昔、子供の小遣いは総額で月数千円だった。
国民の多くがあまり疑いを持たずにこの「痛い」、巨額の支出を黙々と支払い続けている現況は、どうしても正常と思えないのである。

あなたはいかがですか?







  1. 2015/12/16(水) 17:27:12|
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