呉服・和装・印伝 山森呉服店掲示板

お陰様で創業106周年。店主エッセイが多いかな。

寿司屋と呉服屋⑤

風呂敷を広げ過ぎ、掘り下げ過ぎたか。
このシリーズのタイトルがなぜ「寿司屋と呉服屋」なのか自分でも判然としなくなってきた。
これはまずい。そろそろ風呂敷を畳まないと。

えーと・・・

そうだ。そもそも回転寿司店の話から切りこもうとしたんだっけ。

そうそう、低価格で大衆的で、といって品質も侮れない回転寿司店も、
決して安くはないが、店主が人生をかけた寿司専門店も、どちらにも存在意義があり、必要なのだ。

乱暴に分類できるものではないが、呉服小売業界もそれに例えて考えることができると思うのだ。
当店の私以前の三代の店主たちも、四代目の私も、それぞれが生きる時代に大きく影響されながら、それぞれのポリシーを持って営業してきた。

中でも最もはっきり語れる私のポリシーは、大雑把でやや乱暴な表現を恐れずに言えば
「呉服屋とその商品に並・上・特上があるならば、上・特上をいつも目指しながらも、求められれば並も出せる」
そんなところか。

現代の消費者は、目的に応じて回転寿司店と寿司専門店を使い分けるが、呉服店を利用する時はそういった芸当はしづらい。

呉服屋は地元専門店、チェーン店、組織販売会社、無店舗個人業者など、その姿かたちは様々であり、
消費者は寿司店のようにはその性質を見分けにくく、呉服店たちも寿司業界のようには自分の性質(守備範囲)を決めていないor決められない場合が多いような気がするのだ。

「へいいらっしゃい!500円で腹いっぱいになるメニューもあるし、一人前1万円のメニューもあるよ。どれにしやしょう?」
といった感じだ。

これは多分、どのスタイルの呉服店にも様々なニーズを持ったお客さんが来て、
様々(並・上・特上)なものを買っていくので、様々な備えをしなければならないから、ではないかと考える。

まあ、昔から「当店は《並》専門店です」、「特上専門店です」と言っている店もないことはないが。




上記のような現実に身を置く時、少なくとも私は若干のつらさをこらえなければならない。

(もう一回だけつづく)







  1. 2016/07/30(土) 07:12:18|
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