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お陰様で創業106周年。店主エッセイが多いかな。

白鳥城址2012.7

去る7月末の晴れた暑い日曜、村山市西郊の白鳥(しろとり)城址を訪れた。

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わが村山地方は固より、山形県全体にとっても重要な城なのだが、30年ぶりくらいの訪問となった。
前回訪問は20代の頃。城址というものに若干の興味はあったものの、知識は今よりもっと、いや、はっきりいえば皆無だった。

同城址は典型的な山城。
余談だが、当時オフロードバイクが大好きで、「バイク禁止」などという立札も無く、館山の山頂(本丸)まで普通に林道を駆け上がったと記憶している。
今なら犯罪とは言わなくても、顰蹙をかう恐れは十分ある。30年あれば世の常識や習慣は結構変わる。
その時代その時代の常識・良識には従って生きる。

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戸沢中学校跡の広い駐車場がそのまま登山道入り口である。
二日も前に少し雨が降ったか、ややぬかるんだ、しかしゴム長までは要らない道を登った。
道については決して至れり尽くせりの整備とは言えない。15分ほどで山頂に着く。

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記憶は殆どないのだが、本丸跡は30年前よりずっと整備されてるように感じた。
本丸東側の帯曲輪は視認したが、南西側の大堀切は確認しないでしまった。勿体ない。
さて今回最大の発見(学び)は驚くべきものだった。以下、本丸跡の立看板からアレンジ。

白鳥氏(しろとりうじ)は前九年の役(1051~1062)で、源頼義・義家親子に討たれた安倍頼時の八男安倍行任(あべのゆきとう)が、岩手県胆沢郡白鳥村(後の前沢町、現奥州市?)から逃れて出羽の葉山山麓に潜伏し、白鳥冠者八郎を名乗ったのが始まりと言われる。
後に山下に居館を構えて白鳥(しろとり)郷と名付け、代々白鳥氏(しろとりうじ)と称した。

他にも寒河江大江氏(うじ)や、谷地中条氏(なかじょううじ)の一族だったとの説や、白鳥郷の国人(こくじん:土豪のようなものか)だったなど、諸説あるらしい。

おーまいごっど! 白鳥十郎長久公(白鳥は「しろとり」と読む)は安倍さん末裔の可能性が。
安倍さんと言えば阿弖流為(アテルイ:8世紀に田村麻呂ら朝廷と戦い続けた蝦夷《えみし:非アイヌ》の首長)の精神を受け継ぐものかもしれないと勝手に想像している。

おーまいごっど! その説がもしも本当なら、世の中は狭い。
やはり余談だが、前九年の時代ではないが、わが本家の先祖も藤原滅亡後に平泉から逃れてきたという話もある。

で、16世紀のある時期、山城の白鳥から、なぜか中条氏が支配していた南の平野部谷地城(現河北町谷地)に本拠を移す。
中条氏はどうなったのか、戦は無かったのか、文書が何もないということで、この移動は私にとって大きな謎である。

白鳥十郎長久。
57万石の戦国大大名、山形の最上義光(よしあき)が、父義守と伊達輝宗(政宗の父)の連合軍と諍いの際には仲介をしたり、
義光の息子に自分の娘を嫁がせたり、信長に名馬や鷲を献上して南奥羽の覇者たるパフォーマンスを試みたり、
南出羽の中で考えに考え、動きに動き、結果、出羽最強の義光に脅威と覚えられ、山形城で謀殺されたのは諸賢ご存知の通り。

その1584年には、義光は白鳥の谷地だけでなく、寒河江も天童も一気に攻め滅ぼした。
その意味で私は、1584年は奥羽の「関ケ原(1600年)」のように感じるのである。

で、大坂の陣(1613~14年)と比べたいのが慶長5年(1600年)の出羽合戦(2万ともいわれる直江上杉軍との山形県内での大戦)だ。
山形・最上氏の大勢はその時に決着したように思う。出羽は全国の動きよりも10数年早目早目だったように感じるのだ。

ある程度の文献があるのでわかる、躍動した十郎長久公の一生に想いを馳せる。





  1. 2017/08/28(月) 21:47:50|
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