FC2ブログ

呉服・和装・印伝 山森呉服店掲示板

お陰様で創業107周年。掲示とエッセイ

山家(やんべ)城

6月24日(日)午後、初訪問。
山形市北郊、家から30分もあれば着く、いつかは訪れるつもりでいた身近な城址だ。

P1020711 - コピー

P1020714 - コピー P1020713 - コピー

↑ご覧の通りの手軽な登山である。ゆっくり登ればデブでも息は弾まない。
案内板に白く書かれた道を行きつく所まで行ってまた戻ってくるわけだが、40分もあればOKだろう。

奥羽山脈から西に飛び出し、住宅や道路に全周を囲まれた独立丘陵なので、熊さんや猪さんに逢う確率は少ないだろう。
しかし、案内板の説明文は驚くほどシンプルで、これで全て。もう少し何とか。

P1020717 - コピー

↑登り始めは見通しがいい。
地元の方々のご厚意なのか、登山道はきれいに草が刈り払われており、実に気持ちよく登れる。
夏の城址登山でこれくらい恵まれていることはそうない。ありがとうございます。

P1020718 - コピー

↑登り始めると間もなく見える風景。
小曲輪や帯曲輪に見えなくもない地形だが、後世の改変なのかどうか。

P1020719 - コピー

↑有力国人領主だった山家(やんべ)氏だが、最上家の始祖斯波兼頼が羽州探題として山形に入部すると、間もなく臣従したとのこと。
斯波氏はきっと、最初から強力な存在だったのだろう。
主従関係はその後、最上家改易まで双方十代以上にわたって延々と続く。

57万石の天下の大大名最上義光(よしあき)が亡くなると、当時の城主山家河内守は他の三人の家臣たちと共に殉死。
壮烈という他ない。ここからはその大殿の居城山形城がよく見える。

P1020724 - コピー

↑さて、更に登り続けると間もなく森に入る。
道は落ち葉でびっしり覆われているが、やはりどこまで行ってもきれいに草が払われている。

P1020728 - コピー

↑途中、素人でも明らかに曲輪とわかる場所もあった。

P1020731 - コピー

↑登山中ただ一か所、北の眺望が開ける場所があった。大村山平野の北方が丸見え。葉山(左)や天童城(矢印)も。

P1020732 - コピー P1020733 - コピー

↑さて、登山十数分で主郭(本丸)に到達。対して広くない主郭の相当部分を占める、櫓台跡ではないかと思える高まりがあった。
登ってみると、僅かな平地に国土地理院の三角点があった。
さあそこからさらに数分進み、遂に二の丸とその石垣に到達。山家城最大の見所です。ご覧下さい。↓

P1020738 - コピー P1020739 - コピー

↑以上が二の丸直下の一段目石垣。左からと正面の順で撮影。

P1020741 - コピー

↑そのすぐ下の二段目。更にその下に三段目があるというのだが、足場があまりに急峻で諦める。
もっと西には三の丸があるというが道はここまで。十分に満足して引き返す。
熊はおろか蛇にも会わなかったが、半分くらい下った所で体力づくり風の登りのおじさんとすれ違い挨拶。


ここで生意気な素人所感を少し。
行けない三の丸は何とも言えないが、この目で見てきた本丸・二の丸は案内板にも「丸」と書いてあるが、
「丸」と呼ぶにはちと小規模すぎるのではないか。

二の丸に至っては「尾根道」としか言えないような狭さで、とても「兵力」と言えるような人数を容れるキャパは無い。
しかしその小さな場所を、わざわざ三段もの石垣を積んで確保したのだから、何か素人にはわからない理由があるのかもしれない。
「丸」というよりは精々「曲輪」とか「郭」 と表現した方がいいような気がした。

この城は大規模ではあるけれども、有事の際だけに立て籠もる所謂「詰め城」ではなかったか。
「本丸」にあった地面の高まりを、ある先達はWEB上で「天守台」と言っておられたが、
居住性(地面の狭さ)を考えると、「櫓(やぐら)台」程度なのではないか。

そういえば天童古城本丸の櫓台もこれくらいの面積だった。
だから城主や家臣たちの常の居館は山上ではなく、麓に置かれていたのではないか。
素人の小生の感想は、実際に現地に行って頂くと「そうかもな」と思って頂けるかもしれません。


山家城、手軽に、しかも快適に見学できてお薦めです。
登山口には車数台分の砕石敷の駐車場もあり、登山道の草は払われており(私が行った時は)、
見晴らし台にはベンチも置かれており、なかなかこんな親切な山城はない。




 
  1. 2018/06/26(火) 16:00:50|
  2. 店主の部屋
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<さすが伊達!米沢舘山城 | ホーム | 城・楯訪問2018前半>>

コメント

お元気ですか?

永田さんの連絡で佐藤くんがブログやってらの知りました。応援します。これからも頑張って続けて下さい。
  1. 2018/06/27(水) 02:50:31 |
  2. URL |
  3. 木村和規 #-
  4. [ 編集]

お久しぶりです

コメントありがとうございます。嬉しいです。
永田氏から「木村君とは時々飲んでいる」と聞いて羨ましがってます。
仕事や娘・親戚の顔を見に、東京方面へは毎年何度かずつ行くのですが、
毎回時間の制約に追われ、貴兄や永田氏に会えないのが残念です。
お元気そうで何よりです。
いずれはお互い「あと何年元気でいられるか」という年齢にもなってきます。
元気な内に是非、数十年ぶりの旧交を温めたいと切に願います。
何とかしましょう。都合が合う限り、そちらに出向きますよ。
  1. 2018/06/27(水) 09:33:10 |
  2. URL |
  3. 小生 #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kimonoinden.blog43.fc2.com/tb.php/4941-a340f3e7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

創業大正元年 四代目店主

Author:創業大正元年 四代目店主
呉服・和装・印伝専門店

カテゴリー

バロメーター

最近の記事

最近のコメント

更新カレンダー

09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

まめな削除で